ミニチュア作品
シーサイドコテージ
海の側での〜んびり過ごせるようなところをイメージして作りました。
壁、床、机、椅子、オール等はドールハウス作家の宗形有理さんの作品を参考にさせて頂いています。
壁や家具を作ってから数年立った今、少しずつ小物を作ってディスプレイしてみました。
少し寂しい気がするので、今後もう少し変えてみたいと思います。
■のんびりの場所
壁:
ドールハウスの本に載っていた「海辺のリビング」という作品にグッときて、作り方を
見ながら制作しました。バルサ材を何枚も何枚も切るのが大変でしたが、出来には
なかなか満足しています。
床:
参考にした本では木の板が使用されていましたが、木を切るのに懲りたので細工し易いスチレンボードで
代用しました。しかし、スチレンボードは水分を含むと曲がるらしく、上面に布を貼り付けたら
クイッと曲がってしまいました。お陰でちょっとの衝撃で飾りの殆どが落下するような、
座りの悪い作品になっています。
最近何かの本で読みましたが、スチレンペーパーというものなら水分を含んでも曲がらないらしいので、
そのうち使ってみたいと思います(うちにはスチレンボードの在庫がまだあるなぁ・・・)。
机:
ヒノキ棒で作りました。脚の長さが短いところがあり、ガタガタしてます。床もガタガタ、机もガタガタです。
椅子:
バルサ材で作りました。座る部分はフカフカにしたくてキルト芯と布でクッションにしましたが、
キルト芯が薄かったせいでペタンコです。普通に綿を入れれば良かったです。
■網など
あみ:
編み編みしました。タコ糸だと細いなぁなんて悩んでいたとき、うちの道具箱の中に丁度良い
太さの糸を見つけました。焼き豚を作るための糸です。一つ一つのひし形(?)を同じくらいの
大きさにするように編むのが面倒でした。
ちなみにこの糸がかつて、焼き豚を作るために活躍したことがあるのかどうかは不明です。
器と貝:
棚の上にある3つの物体のうち、左の2点は貝殻です。手芸屋さんのビーズコーナーに売っていた
貝殻詰め合わせから選びました。
一番右のはオーブン粘土で作って焼いたちっこい器です。焼き加減が気に入っていたので並べてみました。
■サカナのオブジェ
サカナのオブジェ:
サカナのオブジェは、ドールハウスの本でたまに見かけて「いいな〜」なんて憧れていました。
今回は海に関する作品なので丁度良い機会だと思い、見よう見まねで作ってみました。
樹脂粘土で魚を作り、透明水彩やタミヤのクリヤーカラー等の透明度の高い絵の具で着色してから、
水性アクリルニス(シーラー)を上塗りしました。シーラーは初めて使ったのですが粘土ニスより
ツルツル感が良くでて、まさに求めていた一品でした。塗るのが楽しい!
各魚については以下の通りです。
◆左のオレンジ色の魚:クマノミのつもりです。
ディズニーアニメ「ファインディングニモ」の影響で人気沸騰中みたいですが、もともと
ダイバーや海水魚ファンには人気あるみたいですね。
余談ですけど中途半端なマメ知識。クマノミって性転換するらしいです。
クマノミはお母さん、お父さん、それから子供達で集団で暮らしています。もしお母さんが死んでしまうと、
お父さんは再婚する? 違うんです。
お父さんがお母さんになるんです。はじめからメスとして生まれてくるクマノミはいないらしいです。
ただ、だいぶ前にNHKのドキュメンタリー番組で見たのでスミマセンがハッキリとは覚えていないです。
ちゃんと知りたい方は調べてみてください。
ところで「ファインディングニモ」って見たことないんですけど、お父さんクマノミが子供(ニモ)を捜す話だと
聞いたことがあります。ニモのパパにも、いつかお母さんになる日が来るのでしょうか。
◆真ん中の青い魚:モデルは居ません。
タミヤのクリアーブルーを使いたくて、適当に作った魚にこの色を塗りました。
◆右の水色の魚:フグ科のテングカワハギです。
図書館でみたダイビング関係っぽい雑誌に載っていました。水色の体に山吹色の斑点があり、
天狗の鼻のような口元も山吹色っぽくて、とっても可愛いです。
ノートにスケッチしてきていたので、この機会に作ってみました。
■オールや珊瑚など
オール:
画面中央から右下へ斜めに立てかけられているものです。宗形さんの本を参考に作りました。4mm厚のヒノキ棒から
切り出しています。着色はしていません。
珊瑚:
上段棚の左、白くてギザギザのです。本物の珊瑚が手元に無いので、樹脂粘土で作りました。
思ったよりはマシな出来で一安心でした。
貝殻入りの瓶:
上段棚の右です。市販の瓶の中に貝殻と星の砂を入れ、透明樹脂(レジン)で固めました。レジンが固まる前にフタを
してしまったせいか、レジンの上面が白く濁った色になってしまいました。
■植物とフラワーキャンドル
缶入り植物:
「夢工房 ドールハウス」という本を参考に掲載されていたものです。空き缶に植物を育てているという
シチュエーションが何だか気に入ったので、作ってみました。
粘土で缶を作り、コーヒーのカスを土に見立て、そこに粘土とフラワーワイヤーで作成した植物を植えています。
缶のフタはドールハウスの本にあったラベルをスキャナで取り込み、印刷したものです。
この植物セットは2、3個いっぺんに作りました。大変でしたが「作るぞ!」と決めれば
数個は量産できるかな、と感じました。
食品ラベルについては、いつか実物大のラベルをミニチュアサイズに加工してみたいと思いました。
フラワーキャンドル:
火をともすことも出来ると信じていますが、あっという間に溶けて無くなってしまいそうで
もったいなくて出来ません。
これは意外と苦労した一品です。今後の量産体制を考えて原型から作ってみました。
オーブン粘土を花形に型抜きし、オーブンで焼いて原型作成。
これを油粘土に押しつけて、花形の穴にします。穴の中央に芯を差し込み、溶かして着色したロウを
流し込んで、ロウが固まったら完成です。
しかし! 油粘土にあけた小さな穴にはなかなかロウが入ってくれず、満足のいく形に
なったものはほとんどありませんでした。もうちょっとラクで、もうちょっと確実な方法を生み出したいです。
■サボテンとオレンジ
缶入りサボテン:
これも缶入り植物と同じ本を参考にしています。粘土のサボテンが上手く出来なかったのですが、
開き直ってそのまま制作を進めてしまいました。空き缶のラベルは、多分トマトの水煮です。
プリンタの黒色がかすれてしまい、シャープに印刷できませんでした。プリンタ、、、一週間前は結構
調子良かったのに、ここ何日か全く色が出ないです。インクはたっぷりあるのに。
買い換え時期なのかなぁ。
オレンジ:
樹脂粘土で作りました。これも水性アクリルニス(シーラー)で上塗りしてツヤツヤしています。
ニスを塗るのは楽しかったのですが、今思ったけどツヤツヤのオレンジって健康にはあまり良くなさそうですね。
カゴは市販品です。
■トロピカルフレッシュジュースとペーパーウェイト
トロピカルフレッシュジュース:
グラスは市販品です。ちょっと大きい気がしてます。グラスのふちには樹脂粘土で作ったパイナップルを
添えました。オレンジも添えたような覚えがあるのですが、いつのまにかに行方不明です。
このジュースは本当は大好きなオレンジジュースにしたかったのです。透明樹脂(レジン)を専用のクリヤーオレンジ色の
塗料で色付けしたら、あっと言う間にこんな色に。アクリル絵の具のオレンジ色で着色すれば良いらしいことを
後で知りました。
あと、氷を表現したくてビーズ屋で購入した水晶のカケラを入れましたが、レジンが固まるだいぶ前だったようで、
すぐに沈んでしましました。3個程入れましたが全て沈んでしまい、しかも目をこらさないと入ってるのが
分からないくらいにレジンになじんでしまいました。水晶もったいない!!
クラッシュガラスというのが売っているらしいので、いつか買うかもしれません。
ペーパーウェイト:
机の上の青いやつです。樹脂粘土で、ヒトデっぽい形に作りました。ペーパーウェイトのつもりですが、
紙の上に乗せないと全然それっぽくないですねぇ。
○参考図書:ドールハウスのミニチュア小物 「壁と床の本」 宗形有理制作指導 日本ヴォーグ社
○参考図書:夢工房 「トールハウス No.10」 ブティック社
以上、「シーサイドコテージ」でした。
記:2004.08.26
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