ミニチュア作品
ガレのある部屋



今夜の楽しいパーティーに向け、準備をしている台所をイメージした作品です。

花瓶の花と、サボテン以外は全て手作りです。しかし、全体的には全くの未完成作品です。
ちょこちょこ作っていたものをかき集めて撮影をしたものですが、 その後手付かずのままなのです。
暖炉のあるところには、本当なら食器棚を置きたいところです。 いつか完成させたいなとは思っているのですが、いつになることやら・・・。
でもこの写真の雰囲気は気に入っているので載せちゃいます。

撮影当時は今より性能の落ちるデジタルカメラで撮影したためか、写真の画質が悪いのが 気になります。
今後もし撮影し直したり、万が一作品に変化が出来たときは、改めて掲載しなおしたいです。


■部屋を明るくして
壁:
村上さんの本(後述)を参考に作成しました。
白壁は、ジェッソ(白色地塗り剤)に粗塩を混ぜたものをスチレンボードに塗り、ザラザラ感を出しています。
作成時は真冬で、乾燥させるために窓際に置いていたのですが、4日位たっても乾きませんでした。 はじめは塩のせいかと思っていたのですが、実は夜になるとそこ(窓際)は夜露にさらされるデンジャラスゾーンだったのです。
あのままあそこに置いていたら春まで乾かなかったかも!?

窓&天窓:
村上さんの本(後述)を参考に作成しました。
もーう、すっごい苦労しました。
ヒノキ棒を切り、油性ニス(マホガニー)を塗ったものを厚めのプラ版に両面テープに貼り付けています。
木材の寸法が少しでもあわないと、全体の形がおかしくなったり隙間ができたりして辛かったです。 大工さんってホントに凄いなぁ、と感心したものです。

床:
村上さんの本(後述)を参考に作成しました。
オーブン粘土を薄くのばして正方形に切り分けたものをトースターで焼き、タイルを作りました。 このタイルをスチレンボードに貼り付け、間をジェッソ(白色地塗り剤)で埋めました。
この間埋め作業が意外としんどかった思い出があります。タイル用の目地剤を使えばもっと簡単に綺麗に 仕上がったと思います。当時はまだ目地剤と出会っていなかったのですが。



■部屋を暗くして
暖炉:
下の方に見える光です。
私がミニチュアを知って初めての頃に作成しました。ほとんどバルサ材だけでできています。
今見ると暖炉に見えないくらい見栄えしませんが、電気が付くのは良いところ。1.5V用点滅麦球を使用しているので、 実際には優しく点滅しています。

ガレのランプ:
アール・ヌーヴォーの巨匠と言われるエミール・ガレさんのランプをイメージして作りました。
以前熱海のサンクリノ美術館で見たりしたのを思い出しつつ、トンボをモチーフにかなり適当に作っちゃいました。
夜23時頃に思い立って作成開始し、完成したのが朝7時頃だった気がします。
灯りをともすと本当に幻想的で、自己満足の世界にかなりひたれます(実物を見ると少しちゃちいケド)。
1.5V用の普通の豆電球を使用。ランプの胴体部分はソケットが入るほど太くなかったので、 仕方なく豆電球にハンダで導線を接着しています。



■ズ〜ムっ

ガレの花瓶:
左上、青いやつです。
デパートのダイレクトメールで見たガレさんの花瓶を参考に作成しました・・・と思っていたけど、 今ダイレクトメールを確認したら「ガレ」なんて一言も書いてない! ただのアール・ヌーヴォー調ガラス作品かも。
確か植物をモチーフにしていて、よく見ると花みたいなのが描かれています。
この花瓶と、オレンジのランプはともに樹脂粘土に透明水彩絵の具を混ぜ込んで作成し、後から透明水彩絵の具で 着色しています。ランプ表面の焦げ茶の模様は、木工用ボンドに茶色絵の具を混ぜたものを塗りつけてあるので ゴツゴツしています。
ちなみに生けてある白い花は頭飾り。頂き物です。

バナナチョコレートケーキ:
流しと暖炉の上に乗っている茶色のやつです。材料は樹脂粘土と透明水彩絵の具です。
中に見える黄色い丸いのがバナナのつもりです。
ミニチュアのケーキ作りは結構楽しかった記憶がありますが、これ以来作っていない気がします。

お食事:
暖炉の上、左手前に乗っているのはお皿&食べ物です。暖炉と同じ時期に作成しました。
目玉焼き乗せハンバーグに、ニンジンのグラッセやグリンピースなどが添えられています。 現実でも私の好きなメニューの一つです。
初めて作ったミニチュア食べ物。石粉粘土で作成したのでちょっとパサパサしていて質感はイマイチくんです。
お皿も同時期に石粉粘土作りました。

お皿:
ケーキが乗っているのと、流しの左上に乗っているものです。材料は樹脂粘土と黄色の透明水彩絵の具です。
ウェッジウッドの無地のお皿をイメージしています。写真ではあまり見えないけど、ハンバーグの乗ったお皿よりは マシな出来だと思います。

流し:
村上さんの本(後述)を参考に作成しました。
ほとんどバルサ材で出来ています。金色の蛇口部分は、針金やビーズ、園芸用品等を組み合わせています。
引出し、扉は全て可動です。ミニチュア家具の作り方では、引出し等を可動で作る場合と、見た目重視で扉や引出しは ハリボテで作る場合とがあるみたいなんですが、私は可動の方が面白くて好きです。
流しの、水が流れていくところ(排水溝?)にはちゃんと穴が開いていて、中央の扉を開けると水を排出するための パイプも通っています。

おまけ:
左手前にあるサボテン。以前会社の先輩の結婚式の二次会で頂いたもので、可愛かったのでここに飾って撮影しました。
生き物のお世話が苦手な私の元でかなり頑張って長生きしてくれていたのですが、やがて小さくなって生命をまっとうして しまいました。ゴメンナサイっ(>_<)




○参考図書:NHKおしゃれ工房 「テディベアのドールハウス」 村上一昭・村上葉子著 NHK出版

長く放置され、最近奥の壁と床の接着がはがれてしまいました。いつかこの作品が日の目を見ますように・・・
以上、「ガレのある部屋」でした。

記:2004.06.29

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